神戸の古着屋「ハバダッシェリー(Haberdashery)」仕入日記最終日で

こんにちは〜〜アメリカ・シカゴのパンダ・山本です。


今回の仕入も最終日となりました。
今日は、朝から運送屋さんに荷物を預け、ステーキ!!!
その後、やっぱりアンティークモールへ行ってしまいました。




↑アンティークモールからの帰り道。。。
想像を絶するような車(農作機)が公道を走っておりました(笑)
なんちゅうデカさや!!!



その後、帰宅自分の荷物を纏めて晩御飯。。。。
またまた、最後の「ステーキ!!」
考えてみれば肉よく食べました(笑)


今の時期は、シカゴは夜9時ごろ暗くなります。
明るい時間が長いので暗くなったら急に焦ります。


今回の仕入の商品は6月最終週あたりから店に並ぶと思います。


ハバダッシェリーが出来て今年で21年・・・もう自分の店で仕入に来出して
21年が経とうとしています。
最初に来た時は、まだ若い頃の「文無し旅行」が染みついてて・・・
食費?え?1日5ドルで全然大丈夫ーな感じでした。
ガソリンスタンドでパンを買い、スーパーでバターを買い。。。
日々、アメリカではそんな暮らしをしてました。
いかにお金を使わないかーを自分自身で考えておりました。
何故かーって??理由はわかんないです。
それが21年・・・・
毎日、何食べたいかな??−って考え(ステーキが多いですが・・・)
食べたいものを食べるようになっております。
食べたい物を食べるーが健全だと思うのですが、
ただ、昔の頑なに「お金を使わない」のも、楽しかったです。


人は、自分の置かれている所でしか物事を見れない・・・見にくい物だと思います。
昔の・・・20代の頃の自分が今の自分を見たら、
「贅沢なもん食いやがって・・・そんなん「旅」ちゃうわ!」
ーと思っていたでしょう。
今の自分から若い自分を見たら
「お金使わないの解るけど、折角アメリカまで来てるんやから肉食え!肉!!!」
ーと、思います。
ただ、「今の自分」より「若い時分」の方が、理解がないので
頭から「おっさん、ええもん食いやがって!」と思っていたでしょう。


この最近、人間って難しく、苦しく、面白いよなーと思うようになりました。
面白いのは、昔からですが・・・難しく、苦しいのは最近感じ出した事です。
人は自分の決めた事さえも守れない堕落した生き物なんだーと・・・
例えば、毎日絶対、腕立て伏せ1日10回ーと、決めましょう。
腕立て10回くらいーと思います。
でも、毎日・・・お酒を飲んだ日も彼女が来ている日も「10回」出来ないですよね。。。
そう・・・「出来ない人」なのです。
好きな人が居るとします。
「この人と一生一緒にいよう」と思いますよね。。。
でも、(たまに成功する人もいますが)付き合っていて別れる事もありますし、
結婚しても「離婚」したりもします。
自分が心に誓った事も実行できないのです。
そう・・・「出来ない人」なのです。
ただ、この「出来ない人」の自分を愛せるかどうかなんだと思います。


僕は、現在50歳・・・
え〜〜っと・・・人生で何してきたか?と聞かれたら・・・
まだ、「これから・・・」と答えるしかありません。
なるほど、周りから見たら「色々やってますやん」って事になると思います。
でも、本当に責任もって出来た事は・・・まだないです。
なにも「出来てない人」「出来ない人」なのです。
これからも・・・永遠に多分、出来ないんかなあーとも思います。


何か出来るーと思い続けてきましたが、実は「何も出来ない」・・・
「何もない人間」なのかもーと思います。
「何もない」から、何かをしようと努力し続けていて
いつか「何か出来る」と思っているんじゃないでしょうか。。。
そう考えると苦しくもあり、その苦しさが懐かしくもあり・・・
若い時に「自分に何が出来る??」と、探し続けた頃と似ています。


何故かこの数年、やりたい事は「出来るかも?」と、思っていました。
じゃあその「やりたい事」の先の自分は??と考えだすと
その「やりたい事」を達成した「自分」が見えてこないのです。
昔は、「達成」しなくていい、「達成に向かって進む事」が「夢」やったのに
いつしか、出来るかも?−と思った途端、自分が「夢」を放棄していたのかも知れないです。
いや、「夢」への厳しさを放棄していたのかも??−です。
腕立て10回をサボってしまう自分のように。。。



やっと、また腕立て10回しようと思うようになりました。
大それた事は、出来ないんやから、一歩一歩地面を確かめながら
下向いて下向いて、やっぱり届かなくても山の頂を目指すしか道はないのかな??と・・・


人には、生まれた瞬間から始まっているエンディングへのカウントダウンがあります。
最後は、1人・・・なんかな・・・死ぬのは1人やもんな・・・。


僕は、ハバダを作って、その「自分」より大事な物には、巡り会えました。
それに巡り会えるのは、なんて素晴らしいんだろうと感動します。
多分、(いないので解りませんが)親から見る「子供」のような物かな?−と思います。
その「大事な物」は、スタッフであり、ハバダの事大事にしてくれるお客様です。
綺麗事に見えますが・・・ホンマなんです。
もう・・どう感謝していいか解らないくらい感謝感謝なのです。


ハバダを大事に思って下さるお客様に「いい買い物」して頂けるように更に努力したいと思い

ます。また、スタッフ達も大所帯になりスタッフ間でも、切磋琢磨して「ハバダ」をいい物に

しようとしてくれています。
このブログが更新される第3水曜日・・・お店は定休日ですが、マイ店長がお店のディスプレ

ーをさわりに出勤しているようです。(LINEで知りました(笑))
実は、ハバダスタッフ(特に店長)は、死ぬほどハードです。
心も体も精一杯ハバダを好きなメンバーなのでメッチャ高い所で切磋琢磨しております。
オーナーが仕事しないからやん!−って聞こえて来そうですが。。。


最後に一つだけ、あと20年?仕事を続けれて、スタッフ達の心の拠り所になって、
エンディングを迎えた時に「あいつの事は好きだった」と数人にでも思って貰えれば
自分の人生は良かったなあーと思えると思います。
ボケて訳が解らなくなってても、でも、多分、その気持ちは伝わると思うのです。
多分、僕はそうなったら「若い女性スタッフ」の事は大好きだと思うので、ボケたふりして手

とか握ったろ!!!


今年でチーバイヤーの「杉野氏」が18年・・・
ハバダ・店長の「マイちゃん」が8年目。。。
あ!!オレンジスリフティーの「富さん」がもう・・12年目??ちゃう??
ホンマにホンマにそうやって全力で長く「ハバダグループ」を愛してくれる
スタッフ達がいるから僕は「生きて」いるんだと思います。
仕入最終日のこの場をかりて「感謝」したいと思います。



あがとりい〜〜〜〜(笑)