Lilli ann(リリアン)

神戸の古着屋HABERDASHERY(ハバダッシェリー)のスタッフブログです!




こんにちは、マイです!




最近ハバダにいっぱいLilli Annが入荷して珍しく今はそのコーナーができています。お好きな方にはホントに危険なコーナーですが、こんなに並ぶと凄いなって改めて思います。






今日はそんないっぱい入荷しているLilli Annの中からコートをご紹介しようかなって思っているのですが、その前に。。
そもそもLilli Annって?ってよく最近お客様から聞かれることが多いので久しぶりにLilli Annについて先に詳しく書こうかなって思います。






少々長くなると思いますがお付き合い下さい。






Lilli Ann(リリアン)は、アドルフ・シューマンによって、1933年にアメリカのカリフォルニア州のサンフランシスコで創業されました。
このLilli Annという社名は彼の愛する奥様の名前がリリアンで、そこから名前をとってつけたそうです。





Lilli Annは美しく精巧なデザイン、高品質な生地使いと仕上がりの良い縫製で、女性用スーツやコートといったお洋服に定評があり、主に1940年代から1960年代に広く親しまれました。







創業者のアドルフ・シューマンは、
第二次世界大戦後、フランスに渡り、フランス製の生地を中心に買い付け、この頃からLilli Annのタグに、生地の製造工場であるフレンチファクトリーの名前も記載するようになったみたいです。



彼がフランスで買い付けた生地は、戦争によって、経営困難になり倒産の危機に追い込まれた小規模なファクトリーがほとんどで、そのファクトリーを財政的な危機から救うために、そこからなるべく生地を買い付けるということをしていたそうで。。
実業家でもあり、何より優しさや愛情を持つ彼は、その功績を讃えられ、後年、フランスとイタリアからメダルを授与されました。






その事もあって、更に高品質で稀少な生地が優先的に入手できる様になったみたいで、その後の人気につながる大きな要因の一つとなりました。





Lilli Annのタグは様々な種類のものがあり、お洋服が作られた年代もそのタグがよく使われていた頃からわりだすこともできます。





例えばトリコロールカラーのこのタグは、1960年代に一番ポピュラーだったリリアン・ニット・ラインのタグです。

ハバダにもよくコートとワンピースのセットとして売られているラインとかについています。







そしてこちらのタグが一番よく見かけるであろう、ポピュラーなLilli Annのタグです。
主に1950年代後半〜1960年代前半に使われていたタイプです。





ヴィンテージ好きの間ではコレクターズアイテムの一つとしても有名なLilli Ann。。
1985年に、創業者アドルフ・シューマンは生涯を閉じましたが、彼の相続人によって同社は引き継がれました。
その後、1990年代に他社に売却され、2000年に、事実上Lilli Annブランドは無くなりました。
こうして67年の歴史に幕が下ろされました。




他にも色々Lilli Annについて歴史について語り継がれていることや、説があったりしますが、一応こんな感じがハバダでよく名前がでるLilli Annというブランドについてです。





そんなLilli Annから今日は先程もいいましたが、コートをご紹介致します!


















これらのコートはタグからもわかるように1950年代後半から1960年代前半の頃のモノになります。





そして同じ年代のコートからハバダで私がディスプレイにも使っていたこの2着。。












この2着は裏地までキレイな柄の生地が使われています。
コートをどこかで預ける時にも、脱ぎ着する時にも、チラッと見えた時にも。。
ホントに素敵です!





Lilli Annは同じ年代のお洋服の中でも金額があがってしまうスペシャルなモノですが、ずっと変わらず人気のモノです。
気になる方はぜひぜひ一度ご来店下さい。




こういったコレクターズアイテムを載せると特になのですが、よくお電話やメール、書き込みなどで、通販や取り置きなどの依頼を頂きます。申し訳ありませんが通販等はお断りしております。もしよろしければご来店お願い致します。





金額などのお問い合わせはお電話にて営業時間中にお願い致します。
0783343143
ハバダッシェリ
第三水曜日定休
13時から21時



色々お手数ですがよろしくお願い致します。





長くなりましたが本日も元気に21時まで営業しておりますので、ぜひぜひ遊びにいらして下さい♩