つながる命

神戸の古着屋ハバダッシェリーのスタッフブログです。こんにちはマイです。

何度かこのスタッフブログでも書かせていただいてますが、動物愛護団体ARK(アーク)さんへの皆様からの寄付、今までARKさんに私自身も何度か行かせてもらって、その度にご協力いただいている皆様にその時その時の現状をお伝えしようと何度もブログを書こうと思いましたが、いざ書いてみても見てきたモノ、伝えなきゃいけないコト、それがどうしたってちっぽけな文章しか書けず、読んでもらっても流されてしまうんじゃないだろうか、大事なコトだからちゃんと書かなきゃってなりすぎてブログにあげれずにいましたが、伝えることから逃げてたら命は消えてしまうので書かせてもらいます。

私が最後にARKさんを訪れたのは3月18日のコトでした。すごくポカポカした日でしたが、山の上にあるARKさんはまだ肌寒かったのを覚えています。いつものように皆様からの募金や寄付などを事務所でお渡ししていると、いつもと何かが違うコトに気が付きました。毎回事務所で私達を少し怖がりながらも迎えてくれるある一匹の犬の姿が見えなかったのです。その子は飼い主さんが入院中に足を人間のイタズラによって刺され、もう4本の足で歩くコトのできなくなってしまった子でした。そんなひどいコトを『人間』によってされても、ARKさんの子供となって毎日を必死に生き、その子の目にうつる『人間』である私達を迎えるために必死にその足で歩いて出迎えてくれる優しい子でした。その子は飼い主さんではなく、スポンサーを募集している子だったのですが、よほど愛してくれる方に出会えたのでしょう、新しい家族を見つけたそうです。もう一匹すごく臆病だった子も、目がすごく優しくなっていて触れるコトを快く受け入れてくれるようになっていました。それは何よりもその子達の純粋さや強さとスタッフさんの愛、そして命をつなぐ皆様からの愛があるからなんです。ARKさんにひきとられ、新しい家族を見つけて新たな毎日を生きていける子もいれば、ぬくいおうちで以前の一時のように愛される毎日をただ夢みて死んでいく子だっています。ARKさんには一つのお墓があり、そこにはARKの子供達よ安らかに…と刻まれてお花が供えられています。それを見るたび私は涙がでます。

ARKさんでは旅立つ子もいれば新しく連れてこられる子もいます。その中にトイプードルの子がいて、まだおびえた目をしていました。その子は小さな体で身を守るために必死にうなって警戒心をはりめぐらせていました。トイプードルはこの数年、かなり町中でもペットショップでも増えている犬種です…ARKさんにその犬種がつれてこられるのはすごく悲しいコトが予測されます。ただここに来れた子はまだ幸せです。ホントはこういう団体さんがいらなくなるような世界にならなきゃいけないけど、今このような活動をしてくれている団体さんのもとにも来れずに人間の勝手で殺されていく子はすごくたくさんいます。

ARKさんにきて目の光を取り戻せる子はたくさんいますが、心の傷はどうしたって消えないのです。だからこそ今できる全てのコトをしたいと思います。ここの職場に入ったコトで、私自身ができるコトの幅はすごく広がり、逃げずに向き合う機会を与えてもらえたので、やれることを見つけてやっていきます。ただそれにはやっぱり一人でも多くの方のご協力がホントに必要となります。どうぞ引き続きご協力よろしくお願いいたします。また、皆様の中でこうしたらいいんじゃないかって思う意見のある方や、こんなコトを実行しているとかがあれば教えて下さい。そこからつながっていく命もきっとあると思うので。このブログを通し少しでも伝わるモノがあるコトを祈ってます。