春のおっさん祭り!!

神戸の古着屋haberdashery(ハバダッシェリー)のスタッフブログです。




ハバダブログはかなり久々!ご無沙汰してます、おとーさん植田です!



今日は「ヤマザキ春のパン祭り」、「花王ヘアケア祭り」、「東映まんが祭り」に並ぶ日本四大祭りのひとつ「ハバダおっさん祭り」が開催されておりました。



毎回書いてますが、2人合わせると平均年齢40歳以上、「日本一販売員の平均年齢が高い古着屋!?」として、ワイワイ楽しく営業させて頂きました。



折しも店内は春物満載!



60'sのお花帽子や、トリコロールのワンピース、カラフルなシャツなどなど、可愛らしい商品に囲まれて、おっさん二人がキャッキャウフフしておりました。



本日初めて御来店頂いたお客様は、そんなギャップに少々驚かれたかもしれませんが・・・まぁ、「祭り」ですので(汗)



また、いつも来てくださってるお客様、今日も「おっさん祭り」を楽しんで下さり本当にありがとうございました!



ということで今回も、毎度恒例おとーさん植田による「文章だけ」のブログとなります。



今回のお題は【祭りと装い】について♪



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【祭りと装い】などと身の程もわきまえず大上段に振りかぶってしまいましたが、今回書こうとしている「祭り」とは、「祭祀の要素が薄い行事」、まぁ平たく言うなら「イベント」のことだと思ってください。



「本邦においては古来、祭祀と政治を司る者が同一で・・・」などと、宗教論や政治学を語り出したらいつまでたっても終わらないので(汗)



とは言うものの、祭祀的要素がほとんどない「イベント」にしても、その語源や発祥、さらには「ノリ」にはやはり「祭り」が関係してくるわけで、ちょっとややこしいのですが。



例えば、通過儀礼である「成人式」や「卒業式」。



こうした人生の節目にある行事には、本来、祭祀的な要素が少なからず関わっていたはずです。



それがいつしか、儀礼という行為だけが慣例化し、現在においては「イベント」となっているのではないでしょうか?



同じく、「結婚式」を「イベント」と呼んだり感じたりすることに抵抗はなくても、「葬式」を「イベント」と称するのは、かなり違和感を感じる人が多いのではないかと思います。



これは霊を祀るという、祭祀的要素の濃度の違いでしょう。



閑話休題、話を元に戻します。



「イベント」を「イベント」たらしめている要素のひとつに、服装が関わっていることは間違いないでしょう。



細かいドレスコードや慣例が規定されている行事(例えば結婚式の参加者は「白い服」を着ないとか)から、週末に開催されるナイトパーティに至るまで、服装はいやがおうにも「イベント」感を盛り上げます。



「同僚の結婚式の二次会には、カフリンクス付けてポケットチーフ刺していこう」だとか「今週末の50'sイベントには、パニエで膨らませたサーキュラースカート履いていこう」だとか。



当日の装いを想定し準備することから、服装への意識を高めることから、「イベント」への期待が高まるわけです。



こんな具合にして臨む「イベント」は、本当に楽しい。



会場で服装を誉められようものなら、例えそれが社交辞令だったとしても、心の片隅でドヤ顔してしまう経験が、服好きの皆様にはおありなんじゃないでしょうか?



こうした「イベントと装い」の関係は、民俗学で言う「ハレとケ」を見事に体現しています。



日常(ケ)から脱却し、「イベント」という非日常(ハレ)の空間に入り込む。



そのための装置として、普段と違う服装(普段着と区別して、もはやそれは「衣装」と呼んでもいいかもしれません)があるのです。



また、各種のお約束事が決められていたりするのも演出装置のひとつであり、そうしたお約束に従うことで、人は共同体の一員として承認されていくもの。



だから結婚式や卒業式などの服装やコーディネートをお客さんと一緒に考えることは、そのお客さんの「ハレの舞台」を演出することであり、服屋冥利に尽きると言っても過言ではないくらい楽しいことなのです。



僕たちのような「普段からお祭り騒ぎ」みたいな格好をしている古着好きだって、いやだからこそ、そうした「イベント」に対する思い入れは強いのではないでしょうか。



もちろん普段以上のド派手な服装で「イベント」感を盛り上げて楽しむこともありますが、僕みたいなオッサンになってくると、普段着のヴィンテージ・スーツにカフリンクスのシャツをあわせたり、ハンドペイントのヴィンテージ・ネクタイを絞めたりと、小技を効かせて「ハレ」の気分にひたることも。



ボー・ブランメルの境地にはほど遠いですが、そうした心の持ちようというか意気込みが、ダンディズムへの足掛かりなのではないかと、この歳になって実感できるようになりました。



ともかく、【祭りと装い】にはこうした関係性があり、時には特別な日の服装についてちょっと意識してみると、より一層お洒落を楽しめるのではないでしょうか。



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ということで、そんな【祭りと装い】を楽しめるような「イベント」が、近日開催されますよ〜♪



ちょっとご紹介しておきますので、お時間のある方はぜひ!!




【LIKE THIS de トクサン】

2013.2.11(月)、17:00〜

\2000(1ドリンコ)

@ガストロ・パブ・スパーク(神戸三ノ宮)


昨年、神戸元町にキラボシのごとくOPENした『おでん屋トクサン』にスポットを当て、バンドあり、DJあり、スペースオペラありの、強烈な演者陣による楽しいこと間違いなしのオープニングパーティー!まだ『おでん屋トクサン』に行ったことない人も、このパーティーにはウェルカム、むしろ虜になること間違いなし!!僕も遊びに行く予定なので、会場で見かけたら声かけてくださいまし♪




【モダンマーケット vol.3】

2013.2.19(火)、13:00〜20:00

@bucato cafe(神戸元町)

ご来場の際は1ドリンクのご注文をお願いします。


ハバダッシェリー元店長の愛子さんが開催している着付け教室『モダン波止場』が主催する、着物中心の物販イベント!アンティーク着物あり、リサイクル着物あり、着物小物に・・・今回は撮影会まで!カフェで開催される着物市、当日は僕もカフェ営業のお手伝いをしますので、ぜひぜひご来場ください!




ぜひ皆さんも、お洒落して「イベント」に参加してみてはいかがでしょうか?



明日のハバダッシェリーは、マイちゃんとハラちゃんでお待ちしております♪