アメリカ仕入日記9日目★

神戸の古着屋「ハバダッシェリー(Haberdashery)」仕入日記9日目♪


こんにちは!ハバダッシェリー・パンダ山本です。
もう明日には、荷物を出しに運送屋さんに行きます。



今日は、朝からアンティークモールに行き、マリーアンとランチ・・・その後、車で1時間ほどのデッカイアンティークモールがある所に行きました。
お買い物は・・・ボチボチ。。。
帰宅後、残りのパッキングをしてパッキングリストとインボイス作成。
今に至るーです。



また、今日もマリーアンとランチに行きました。
シカゴ界隈では、1番高級なショッピングモールにあるレストランです。
このショッピングモール・・・メッチャでっかくて高級で・・・ティファニーとかド〜ンあったり・・・。来ている人もお金持ちそうな人ばかりでした。
待ち合わせ時間より早く着いたのでモール内をブラブラしてたら欲しかった洋書発見!
「あ!買っとこ!!」とレジに持って行ってからビックリしました。普通のハードカバーの本(写真集ではない)位の大きさの本で・・・$80.99!!「高っけ〜〜!!」でも・・探していたしなあ・・・って事で贅沢して購入!!
その後、メッチャ高級なフレンチレストランにてまたまたステーキを食べて。。。
ホンマステーキ美味しいです♪
毎度のことながら、マリーアンに奢ってもらい・・・ありがたいです♪



もう殆ど仕入も終わりなのですが・・・
日本で店に居るとよく「バイヤーになりたい」って人に「話聞かせて」とか言われます。
う〜ん・・・バイヤーって「買付する事を職業にする人」なのでしょうが・・・。
今やインターネットで情報を取れるし特別「バイヤー」としてやって行ける人は、よっぽどの仕事が出来る人だと思います。例えば、アフリカ奥地の情報がない民族からの買い付けとか・・・。


実際には、ヨーロッパやアメリカ等の先進国に来て「買付する」事ぐらい誰でも出来ます。
また、「売れる物」とか「いい物」なんてみんな欲しがるので取り合いになるし。。。
本当に「バイヤー」になれるのは、よほど売れているお店とか企業でたまたま誰でも出来る仕事の「バイイング」のスタッフがいない時に募集がかかる程度でしょう。



僕は「仕入」に関して、特別な技術も要らないと思うし、実際特別な事をしているつもりもありません。こっちに来てある物を買う!!それだけなのです。逆に「ない物」は買えないのです。
じゃあ、なんでハバダグループは独特の雰囲気と商品か?−って言うと、ただ枠にはまっている商品じゃないからなのです。全部自分の目で見て理屈や必要量と関係なくただ「好きな物」を買う!!これだけです。
ハバダグループがそれでもいけるのは、結局の所「売れる」からなのです。


よくバイヤーになりたい人が嵌ってしまうのは、バイヤーとして中々ない物を探すと当然高額になる=高額になると売れない=売れないとバイヤーとして成り立たない。ーと言う事なのです。


じゃあ・・仕入は、何が必要かーって言うと、仕入れた物が「宝物」のままお店に並ぶかどうかーではないでしょうか?仕入た時は仕入れた本人にとっては「メッチャええやん!」と仕入れています。−で、お店に並ぶとあんまりよく見えなければ・・・売れない。
インターネット等の情報が氾濫している今、僕が考える仕入れって仕入れた時のテンションをお店にどう反映できるかで、反映できる人を「バイヤー」と呼べばいいんだと思うのです。
僕の考える「バイヤー」は、実はお店が好きでスタッフが好きで商品が好きな人でお客様が好きでないと出来ないと思うのです。


うちのグループにも「チーフバイヤー」の役職の杉野氏がおります。
実際のバイイングは・・・色々ありますが(笑)僕の考える「バイヤー」では、メッチャいいバイヤーなのです。逆に言うと「お店が好きでスタッフが好きで商品が好きな人でお客様が好き」は、バイヤーになれると思うのです。


なんだか「バイヤー」になりたい人の話を聞いていると「海外を飛び回っていい商品をバイイングする」クリエイティブな仕事がしたいーと聞こえてならないのです。
そんな人がバイイング出来る程度なら誰でも出来ます。そうじゃなく、アフリカの原住民にあったりメキシコの国境地域にいったり・・・出来ないとバイイングなんてできないと思います。
まあ・・センスで勝負できる人は、世の中には居るのでしょうが・・・。


お店の中でスタッフの不注意なんかで品物が壊れる事があります。長年やっていると当然そういった事故はあるのですがそんな時に僕がスタッフに話す(スタッフ達は嫌がりますが・・・)言葉・・・
「この商品はな、50年以上前に作られて色んな人を巡り巡ってここに来てたんや!それを不注意って言う理由で壊してええんか!!」
お店の経営的には、メッチャ小さいマイナスなのですがその商品は「こんなに古くていい物やのにこんなに遠くの日本で不注意で壊された」と考えると可哀想になるのです。


きっと僕の店での「バイヤー」は、この精神がないと結局の所店自体が「売れなくなる」と思うのです。


バイヤーという言葉を通じて考えて行くと、僕自身は、商品に対して熱く、お店に対しても熱く、お客様に対しても熱い店ーを目指しているんだと思います。当然、結果に対しても「熱く」ないと折角みんなで頑張ってお店してても結果が良くなかったら潰れる事になるんやろーって思うのです。
スタッフにとっては僕に関して、多分「熱く」じゃなく「暑苦しく」なのでしょうが・・・。


20年ほど前から先進国各国で売られている洋服は、「MADE IN CHINA」が多くなっています。
日本でもアメリカでも同じ「MADA IN CHINA」なので・・アメリカに来ても買い付けがままならないのが現状です。アメリカに来ても売っている洋服の殆どは、中国製で当然古着も中国製が多く出ます。そんな中、それでもハバダグループが特化した買付が出来るのは・・・実は、メッチャ仕入れにお金を使っているからなのです。バイイングの技術でカバー出来るのは、情報が少ない所や国だけで情報が豊富な先進国でのバイイングは、実は買い付け金額が他より高いーだけ出来るのです。−で・・・お店で「宝物」のまま、残さずスムーズに売る!!売れれば買える!!−という事なのです。僕的にはハバダグループは、原価が高いから「高いお店」のつもりなのですが最近では「安い」とよく言われます。他の古着屋さんに行かないので相場とかよく解らないですが回りと比べて「安い」のであれば「安い値段」で経営出来てるんやからそれでOKです。多分、高く買って安く売って・・・効率で勝負出来ているんだと思います。


多分、ハバダグループは日本でも屈指の「買付原価」だと思います。
他より高く買って相場より安く売って、お店でロスなく売る事により経営が成り立っている・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・らしいです。。
実は、結果論なのですが。。。


お店の経営なんて簡単〜〜♪バイイングなんて簡単〜〜♪
ーと思っていられるのは、この「熱さ」(暑苦しさ?)をスタッフが理解してお店に反映してくれているからです。スタッフ達も「店すっきやな〜〜」って人が多いので本当に感謝してます。また、その熱さを支持して下さり僕たち「ハバダグループ」を育てて下さっているお客様達にも感謝感謝です♪


ーと「感謝」で落ち着けたところで・・・


どうや!!長かった??長かった???
もうこんな時間や!!(夜11時半・・・)
良い子は、寝ます〜〜♪

おやすみなさ〜〜い!!