東日本大震災レポートNO1

神戸の古着屋「ハバダッシェリー(haberdashery)」ブログです。


昨日、被災地から戻ってきたパンダ・山本です。
先日のブログでも書きましたが5月9日〜12日岩手県宮城県に支援物資を届けに行ってきました。

まず・・・感じたことを少しだけ・・・


東日本大震災について絶対目を背けないで下さい。絶対忘れないで下さい。絶対見捨てないで下さい。
あのボクが見てきた地域だけで何千人もの人たちが犠牲になり。。。


家の犬君を助けにいった瞬間かも知れないです。
彼女との思い出の物を取りに行った瞬間かも知れないです。
懸命に逃げて逃げて・・・逃げ切れなかったのかも知れないのです。
おばあちゃんを助けに行った孫かも知れないのです。
水の中で苦しかったでしょう・・・痛かったでしょう・・・悲しかったでしょう・・・。
そんなはずじゃなかった「死」なのです。
最後だとわかっていなかったはずです。
最後だとわかっていたらおばあちゃんのお味噌汁をもう一回飲みたかったおじいちゃんもいたはずです。
最後だとわかっていたら「ごめんなさい」と言えた親子喧嘩中の子もいたでしょう。
自分に置き換えた時に本当にそんなはずじゃなかった「死」・・・悲しいです。


被災地の人たちの瞳の奥の「悲しみ」と感じて・・・自分は、こっちで出来る事をしてゆこうと思います。
次に出来る事・・・その次に出来る事・・・精一杯の努力で支援していつか本当に悲しい人たちが少しだけでもホッと出来る日が来るまで頑張らねば・・・と思いました。


写真は、ただの「広い土地」に見えますが町のあったところなのです。
ここにお家があってここで生活していたのです。。。。



被災地の現状なのですが・・・
ツイッター(chibiko1992)でもリアルタイムでご報告させて頂きましたが・・・悲壮です。



ボランティアの人たちも頑張っているのですが各避難所の統率も取れていなくて数日居ただけでは被災地全体で「何が足りないのか?」判らなかったです。洋服に関してはメンズのGパンや作業着が極端に足りていない感じでした。


支援物資は、あるのですが洋服などは配布を始めて一度も入れ替えなどをしておらず「いい物」は、被災者に持って帰られてシミ等や虫食いのある洋服ばかりがラックに吊られている状態でした。行った初日から支援物資配布場所の整理を始め・・・シミや虫食いの洋服は、捨てて、新しい溜まりに溜まっている新しい支援物資を出しました。学生服などは、かためて掛けて・・・。支援物資を「捨てる」のは、心苦しいのはよく解るのですがシミや汚れている洋服を置いていてもしょうがないのです。。。。


ナゼかそこの人に聞くと「何々は、もう行き届いていますから・・・」ーと、「支援物資の配布所」やのに支援物資の配布を拒むのです。確かにランドセルは、避難所の新1年生には行き届いているかも知れません。でも、自宅に住んでその近くでランドセルが売ってないので困っている人ーには、全国から来ているランドセルは行き届いていないのです。


お手伝い2日目、初日の整理とレイアウト変え、見やすく選びやすくしてあげると来ていた人たちの表情が変わって沢山「ありがとう」と言われました。「もう行き届いているはずのランドセル」も好評で・・・。


いや何度も言いますがボランティアの人たちも頑張っているのです!!
休みなく毎日毎日人のために尽くしてくれているのです。
多分、そのグループの上の人の統率力だと思います。


2日目・・・多分そこの「エライサン」の人が支援物資の荷物を配布所まで運ぶのを手伝おうとしている(フリ?)をしているのですが片手でもてるもの1つもって急に電話をし始めて運んでいる通路に立ち止まったり・・・。ただの邪魔してました。
組織に所属していない僕達は、2日目にして勝手に支援物資をドンドン配布(笑)!!だって、「支援物資の配布所」が支援物資をドンドン配布して何が悪いネン!!−との理屈(笑)
その代わり来ている被災者さん達に「ありがとう」とか「こんなんない?」とかイッパイ話しかけてもらいました。


ボランティアに関しては、統率力と全体を見れる役職がなさすぎました。もしかしたら行政がそこの所を担うべきかも知れないです。すぐ近くの避難所には、靴が足りていなくってこっちの配布所には靴が余っているような事がありまくっているようです。


混乱している中、情報の集約所が必要ーと思いました。
みんな携帯電話持ってるんやから支援物資の在庫、必要量、場所など誰かがPCで管理、どこそこに何々をいくつーとかの指示を出せればスムーズなのでしょうが・・・。神戸のボクでよければしますが。。。。


どうやら支援物資もいつまであるか判らないので各自治体や避難所で溜め込んでいるのが現状のようです。


また、支援物資を寄付する側も被災地に「派手なスーツ」は、沢山要らないのです。また、何ぼなんでもシミだらけの服やカビた下着は、要らないのです。中古の下着も。。。。「ゴミ」を送ってる認識は、なくっても明らかに「迷惑」になる物もあった事も事実です。


地域柄なのか(関西に比べて)みんな無口で一見仏頂面してました。ただ話すと笑顔なんですが・・・
阪神大震災の時の被災者のオバちゃんみたいに「あんたどっから来たん?飴ちゃん食べ〜」的な感じは、少なかったと思いました。被災者達が抱えきれない被害で悲しくて怖くって・・・なんだろうと理解しました。
津波で何もかもを一瞬で失った被災者と被害が殆どなくコンビニで買い物をして焼肉を食べている人たちとの「差」があまりにも大きくその2種類の人たちが歩いていける距離に暮らしていたり避難所生活していたり・・・。
精神的に避難所生活している人たちは、ツライんだと思います。
ただ、家が潰れずに何も問題なくっても仕事がなかったり知人を失ったりーとなんだかの被害を受けているのですが・・・。



メディアでは、「復興」と言ってますが復興に向いている所は少なかったです。(当たり前ですが・・・)
今、被災者たちは、自分達だけ取り残されるんじゃないかーと思っています。
多分、3年とか5年後に形的には、復興するでしょう。でも、人の心は、復興するのにもっとかかるし「復興」しないかも知れないのです。


今日、色んな種類の税金を60万円以上払ってきました。(高くってビックリしてます)
この税金も被災地の人たちの為になりますように。。。


全然書き足りないのですが・・・
来週にでもHPにて被災地の写真共々アップしてゆきたいと思います。

ハバダッシェリーの店長「マメちゃん」も残り土日2日間の勤務となりました。
最後にもう一度会いにきてくださいね★